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過去の記事のFXの自動売買プログラムをPythonで自作しようや株の自動売買プログラムをPythonで自作しようでFXや株の自動売買プログラミングの解説をしてきましたが、今回からは仮想通貨の自動売買botについての解説です。
FXや株と比べて、仮想通貨市場はまだ比較的新しく、歪みが生まれやすいと言われています。市場の未成熟性、価格の不安定性から優位性のあるエッジを見つけることができれば、安定した収益を得ることができます。
本記事では、売買戦略の一例としてリピート系トレードbotを紹介します。今回から複数回に分けて、Pythonでのプログラミング経験が少ない方でも理解しやすいように、リピート系トレードの解説や口座の開設方法、そしてbotを自作する具体的な手順までを解説します。
なお、仮想通貨は常に運用リスクが伴います。投資の実行は必ずご自身の責任で判断されるようお願い致します。
リピート系トレードとは
リピート系トレードとは、一定の価格範囲内で繰り返し売買を行う戦略です。
この戦略は、相場が一定の範囲内で上下動を繰り返す「レンジ相場」において効果的です。リピート系トレードでは、事前に設定した価格レンジ内で自動的に注文を繰り返し、相場の変動から利益を狙います。
代表的なリピート系トレードは、次のようなものがあります。
- サイクル2取引 （外為オンライン）
- トラリピ（マネースクエア）
- トラッキングトレード（FXブロードネット）
- ループイフダン（アイネット証券）
リピート系トレードの特徴
リピート系トレードは、次のような特徴があります。
- 相場を予測しない：リピート系トレードは相場が上がるか下がるかを予測するのではなく、価格が一定の範囲内で変動することを前提としています。
- 細かい利益を積み重ねる：一回の取引で大きな利益を狙うのではなく、小さな利益を繰り返し積み上げることで総利益を狙います。
- 自動化しやすい：設定した範囲内での売買を繰り返すため、プログラムを使って自動化しやすいという利点があります。
リピート系トレードは、一定の範囲で価格が動く相場においては非常に有効な戦略です。FXの世界ではレンジ相場が全体の7割とも言われています。自動化されたプログラムにより、時間をかけずに安定したトレードが可能になるため、初心者にも向いている手法です。
リピート系トレードのメリット・デメリット
リピート系トレードのメリットは、次のような事が挙げられます。
- レンジ相場に強い：相場が一定の範囲内で動く場合に有効です。上下動を繰り返すことで利益をコツコツと積み重ねます。
- リスク分散：一回あたりの取引量を小さく設定できるため、リスクを分散できます。
- 心理的負担の軽減：感情に左右されずに機械的に取引を行うため、心理的なストレスが軽減されます。
これらのメリットにより、リピート系トレーディングは多くのトレーダーに人気のある手法となっています。
一方で、次のようなデメリットもあります。
- トレンド相場に弱い：価格が一方的に上昇または下落して場合は、損失が拡大する可能性があります。想定レンジを越えた時点で速やかに損切りしなくてはいけません。
- 短期で大きく稼げない：大きな利益を狙う手法ではなく、コツコツ利益を積み上げる投資手法です。
リピート系トレードは、24時間稼働可能で相場を常時監視する必要がないため、時間の効率化を図ることができます。また、自動で売買するため、心理的な負担も軽減できるというメリットがあります。ただし、急激な相場変動には弱い面もあるため、適切な設定とリスク管理が重要です。
まとめ
リピート系トレードは、小さな利益をコツコツ積み上げていく投資手法です。
今後、複数回に分けてリピート系トレードbotの作成方法を解説していくので、興味を持たれた方は参考にしてみてください。
なお、Pythonの経験が浅い方でもつまずきにくいようにサンプルコードを載せていきますが、プログラミングが初めての方は、すぐに内容を理解することは難しいかもしれません。そのような場合は、Pythonの基本的な使い方から勉強を始める必要があります。
次の記事でPythonの勉強方法について解説しているので、ぜひご覧ください。
また、まずPythonでプログラミングをするにあたり、開発環境を用意する必要があります。まだ開発環境がないという方は、過去の記事で紹介しているの内容と同じですので、次の記事を参考にしてください。
次回は、仮想通貨取引所の口座開設方法の解説です。
最後までお読みくださり、ありがとうございまいた。
